どんな職業か
ピアノ、バイオリン、フルート、ギターなど各種の楽器を自分で演奏できるようになりたい、という人々のために、音楽や楽器の基礎を教える。 教える内容は、習う人の年齢や目的によって異なるが、それぞれのレベルとニーズに合わせた指導をする。専門とする楽器だけでなく、全体的な音楽的能力も高めるようにする。楽器演奏では、楽譜の見方や楽器の演奏方法から始まり、テンポ、強弱、曲想の練り方まで、きめ細かに指導する。また、音を聞き取り楽譜に書き取る「聴音」の訓練をすることもある。 幼児には、リズムに合わせて楽器を鳴らしたり、歌ったりすることで音楽の楽しさを体験させながら教えることが多い。幼児の場合は、人間として成長する上で、音楽が大きな影響を及ぼす可能性のあることも踏まえて教える必要がある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 楽譜作成ソフト、楽器、オーディオ機器
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 指導 | 5.6 | 2 / 498 | 上位1% |
| 説明力 | 5.0 | 46 / 498 | 上位9% |
| 学習方法の選択・実践 | 4.6 | 7 / 498 | 上位1% |
| 読解力 | 4.3 | 154 / 498 | 上位31% |
| 傾聴力 | 4.3 | 245 / 498 | 上位49% |
| 他者の反応の理解 | 4.0 | 108 / 498 | 上位22% |
| 継続的観察と評価 | 3.8 | 135 / 498 | 上位27% |
| 説得 | 3.7 | 162 / 498 | 上位33% |
| 時間管理 | 3.5 | 149 / 498 | 上位30% |
| 他者との調整 | 3.5 | 239 / 498 | 上位48% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 芸術 | 4.4 | 1 / 508 | 上位1% |
| 教育訓練 | 1.9 | 80 / 508 | 上位16% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.8 | 274 / 508 | 上位54% |
| コミュニケーションとメディア | 1.7 | 161 / 508 | 上位32% |
| 心理学 | 1.5 | 146 / 508 | 上位29% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.1 | 348 / 508 | 上位69% |
| 事務処理 | 1.1 | 420 / 508 | 上位83% |
| 販売・マーケティング | 1.0 | 307 / 508 | 上位60% |
| 歴史学・考古学 | 1.0 | 77 / 508 | 上位15% |
| セラピーとカウンセリング | 1.0 | 155 / 508 | 上位31% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 聴覚の感度 | 3.8 | 2 / 426 | 上位1% |
| 聴覚的注意(特定の音を聞き分ける力) | 3.8 | 2 / 426 | 上位1% |
| 手首と指の動作速度 | 3.6 | 2 / 426 | 上位1% |
| 指先の器用さ | 3.5 | 10 / 426 | 上位2% |
| 手腕の器用さ | 3.4 | 10 / 426 | 上位2% |
| 一瞬で素早く反応する力 | 3.4 | 13 / 426 | 上位3% |
| 独創性 | 3.4 | 39 / 426 | 上位9% |
| 腕と手の安定 | 3.3 | 13 / 426 | 上位3% |
| 発話表現 | 3.3 | 115 / 426 | 上位27% |
| 選択的注意(集中する力) | 3.3 | 34 / 426 | 上位8% |
仕事内容
- 自宅や会場などの音楽教室で音楽や楽器の演奏方法を教える。
- 生徒の技術のレベルを評価する。
- 楽譜の読み方を教える。
- 生徒が正しいテンポ、強弱で演奏できるように楽器の演奏方法を教える。
- 模範演奏をする。
- 楽曲理解のために時代背景や作詞・作曲家に対しての知識を深め、生徒に教える。
- 曲想に合わせて演奏できるように指導する。
- 生徒が楽器またはそのパーツを選ぶ際に助言をする。
- 基礎的な発声法および歌唱指導をする。
- 生徒に課題を出し、評価する。
- 聴音を指導する。
- 生徒の希望に合わせて、ソルフェージュを行う。
- 指導に使うテキストを選定する。
- 教えるために使う楽譜を暗譜する。
- 幼児や親子にリトミックを行う。
- 発表会の企画および開催をする。
- 教室外で演奏活動する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、楽器メーカーが経営する音楽教室の講師になるには、それぞれの企業が行う試験に合格する必要があり、目安として音楽大学等の卒業程度の実力が求められる。 音楽教室講師は、音楽全体に対する知識と能力を持っているだけではなく、学習者を適切に導いていくための指導力も求められる。クラシックだけではなく、ポピュラー音楽も教えられることや、電子オルガンなどの電子楽器が使えることも求められようになっている。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.8 |
| 短大卒 | 0.2 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
| 高卒 | 0.1 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
給料
賃金構造基本統計調査では「音楽家,舞台芸術家」として集計されています(2023年・全国)。この区分には1の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 408千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 842.3千円 |
| 平均年齢 | 38.4歳 |
| 平均勤続年数 | 11.3年 |
| 労働者数 | 2,124人 |
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤344.8千円
- ≤383.7千円
- ≤411.3千円
- ≤449.8千円
- ≤679.5千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
就業場所となる音楽教室には、楽器メーカーなどが経営するものと、講師が自分で経営するものとがある。女性が圧倒的に多い職業である。自分の能力をいかせる仕事として、音楽教室講師を目指す女性も多い。 児童や生徒に教える場合は、学校が終わった後の平日の午後や、土日に仕事が集中する。仕事を持った社会人に教える場合は平日夜間や土日となることが多い。主婦や高齢者を対象に教える場合は、午前中から昼間の時間帯に教えることが多い。 休日に関しては、音楽教室に所属する場合は会社との契約により休日が決まり、個人教室の場合は生徒との直接の話し合いにより、自分自身で決めることになる。 音楽教室講師(個人教師(音楽))として従事している人は70,110人となっている(2020年10月現在*)。 音楽教室の生徒の中心である児童・生徒の数は減っているが、一方で音楽を習いたいという大人が増えており、音楽教室講師は一定の需要がある。学習者の多様なニーズに合わせた指導を行うことが求められている。 *総務省 令和2年国勢調査
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- リフレクソロジスト近さ 0.614
- アニメーター近さ 0.572
- きもの着付指導員近さ 0.566
- アロマセラピスト近さ 0.527
- UX/UIデザイナー近さ 0.515
- 保育補助者近さ 0.510
- メイクアップアーティスト近さ 0.507
- バーテンダー近さ 0.501
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)