どんな職業か
民間の教育機関である学習塾において、小学生、中学生、高校生等を対象に学習指導をする。 学習塾の規模や形態は、大人数を一斉に教える大きな塾から、個別指導が中心の塾まで様々である。また、塾によって、学習の目的にも違いがある。学校の授業の理解を補う補習塾、志望校を目指して受験指導をする進学塾など、目標や学習レベルがそれぞれ設定されている。それぞれの塾の指導方針と運営形態にしたがって指導の内容や方法を決め、カリキュラムを練り、問題を作り、テストの採点をして個々の生徒の課題を分析する。また、保護者会や個別相談で、学習や進学に関する説明やアドバイスを行う。 いずれの塾でも、生徒ひとりひとりの能力に応じて対応し、保護者や生徒に満足感をもってもらわなければならない。勉強を教えるプロとして、担当教科の内容をしっかり把握し、生徒が興味を持つように教え、成果を上げることが求められる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 説明力 | 4.8 | 83 / 498 | 上位17% |
| 傾聴力 | 4.8 | 145 / 498 | 上位29% |
| 読解力 | 4.5 | 122 / 498 | 上位24% |
| 文章力 | 4.3 | 133 / 498 | 上位27% |
| 指導 | 4.2 | 92 / 498 | 上位18% |
| 学習方法の選択・実践 | 4.2 | 46 / 498 | 上位9% |
| 他者の反応の理解 | 3.9 | 145 / 498 | 上位29% |
| 論理と推論(批判的思考) | 3.7 | 126 / 498 | 上位25% |
| 新しい情報の応用力 | 3.6 | 147 / 498 | 上位30% |
| 継続的観察と評価 | 3.6 | 159 / 498 | 上位32% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 日本語の語彙・文法 | 3.3 | 24 / 508 | 上位5% |
| 外国語の語彙・文法 | 3.1 | 10 / 508 | 上位2% |
| 数学 | 2.7 | 16 / 508 | 上位3% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.4 | 170 / 508 | 上位33% |
| 歴史学・考古学 | 2.3 | 7 / 508 | 上位1% |
| 教育訓練 | 2.2 | 48 / 508 | 上位9% |
| 生物学 | 1.9 | 46 / 508 | 上位9% |
| 化学 | 1.9 | 43 / 508 | 上位8% |
| 物理学 | 1.9 | 47 / 508 | 上位9% |
| 事務処理 | 1.8 | 266 / 508 | 上位52% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 発話表現 | 3.5 | 53 / 426 | 上位12% |
| 記述理解 | 3.5 | 49 / 426 | 上位12% |
| 記述表現 | 3.5 | 68 / 426 | 上位16% |
| 記憶力 | 3.4 | 8 / 426 | 上位2% |
| 発話理解 | 3.4 | 73 / 426 | 上位17% |
| 演算力 | 3.3 | 10 / 426 | 上位2% |
| トラブルの察知 | 3.2 | 255 / 426 | 上位60% |
| 演繹的推論 | 3.2 | 72 / 426 | 上位17% |
| 数学的推論 | 3.1 | 31 / 426 | 上位7% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.1 | 112 / 426 | 上位26% |
仕事内容
- 民間の教育機関である学習塾や予備校において、小学生・中学生・高校生などを対象に学習指導をする。
- 学校と同じカリキュラムまたは学習塾の定める方針に従い、授業計画を立てる。
- 生徒の出席状況や成績の記録をつける。
- 生徒の学習状況を試験などにより評価し、記録する。
- 授業の内容の準備をする。
- 授業を補完するため、視聴覚材やその他の資料を準備する。
- 時間割に従って授業を行う。
- 求めに応じて個別的指導を行う。
- 試験問題を作成し、試験を実施する。
- 宿題の添削を行う。
- 生徒が講座を選ぶ際の助言をする。
- 保護者会や個別相談で、学習や進学に関する説明やアドバイスをする。
- チラシ作成やポスティングなど生徒募集活動をする。
- 教員・専門職員のミーティングや研修会に参加する。
- 過去の入試問題を研究する。
- 入試や受験に関する情報を収集する。
- 教室の設備を点検管理する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。転職してこの仕事をする人も多い。 大規模に教室展開している学習塾では、新規学卒も含め、定期的に採用活動を行っているところもある。 大手の塾のように研修システムが整っているところもあるが、多くの場合、実際に仕事をしながら経験を積み、より高度な指導技術や教科に関する知識を身につけていくこととなる。 独立開業し個人で塾を運営する場合もある。 担当の教科について指導できる基礎学力をもっていることは当然であるが、生徒や保護者からの信頼を得ることが大切であるので、人柄や意欲も重視される。また、保護者や生徒の要望を把握し、きめ細かな対応を行う心遣いが必要である。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.8 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.2 |
| わからない | 0.1 |
| 高卒 | 0.1 |
| 博士課程卒 | 0.0 |
| 高卒未満 | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「個人教師」として集計されています(2023年・全国)。この区分には2の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 302.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 514.6千円 |
| 平均年齢 | 37.9歳 |
| 平均勤続年数 | 9.4年 |
| 労働者数 | 3,894人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤249千円
- ≤271.3千円
- ≤287.4千円
- ≤306.7千円
- ≤383.4千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「専門的・技術的職業従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率1.4%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人179千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比20.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比18.3%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
専門的・技術的職業従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 専門的・技術的職業80%
- サービス職業6%
- 管理的職業3.2%
- 事務3.2%
- 販売3%
- 生産工程2.4%
- その他2.1%
この分類に入った人のうち、20%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先は学習塾であり、職場は全国に広がっている。数の上では教師個人が経営する小さな塾が多いが、情報力や教材開発力のある大規模なチェーン学習塾の展開が進んでいる。 就業者には正社員もいるが、副業やアルバイトで時間講師として勤務する者も多い。 塾が始まる時間は午後1~2時ごろ、終わる時間はだいたい夜10時ごろであり、学校が休みである土曜日や日曜日に授業やテストなどを行うところも多い。学校の夏休みや冬休みに合わせて集中講座を行う場合もあり、その際には朝からの勤務もある。時間講師の場合は自分の担当する授業に合わせて出勤することになる。 賃金は、常勤であるか時間講師であるかなどによって異なるが、能力や実績に応じて高収入を得られるところもある。 少子化により生徒数が減少、業界の再編成も進んでおり、ビデオ授業やe-ラーニングの普及、プログラミング教育の導入など、学習塾も多様なニーズに答えるため、特色あるカリキュラムの作成や教材の工夫等きめ細かな対応が求められている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 英会話教師近さ 0.659
- 日本語教師近さ 0.645
- 高等学校教員近さ 0.621
- 図書編集者近さ 0.567
- 通訳者近さ 0.524
- 雑誌記者近さ 0.513
- 専門学校教員近さ 0.512
- 弁理士近さ 0.494
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)